まずは基本から
分配金の再投資について図解します。
元本払戻しを再投資し続け、それ以外の動きはないものとします。
200円の元本払戻しが25回出て、基準価額が5,000円下がりました。

口数は増えてますが、評価額(面積)は変わらず横長になっただけです。
分配金を再投資してて虚しくないですか?
分配金を再投資するのは意味がないと思いますよ。 例えるなら、ATMでお金をおろして、(普通分配なら税金引かれて)また預けなおしてるだけです。
口数が多くなってるように見えますが、分配されたぶん基準価額が削られてるので、ただ横長になっただけです。
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蛇足ながら、普通分配の再投資なんて、意味がない最たるものです。
個別元本が下がる?
では、「自分の基準価格(個別元本のこと?)が再投資により、買値よりどんどん下がっていくという機能というか効果についてはどうお考えですか?」について、下の図で考えてみましょう。

- (a)10万円含み損→(b)分配→(c)それを再投資する流れです。
- 上の段の四角形の高さが個別元本、下の四角形の高さが基準価額を表し、上下で一対です。
- 下の四角形の面積(評価額)から上の面積(投資金額)を引いたのが評価損益となります。
分配金を再投資すると、(c)のように個別元本が9,778円に下がってます。
確かにSさん(仮名)のおっしゃるとおりで、これは有利な気がしてしまいます。
しかし、よく見てください。
上の四角形の面積(投資金額)が小さくなるなら得をしてることになりますが、個別元本が小さくなってるのと同時に口数が大きくなってるので面積は変わりません。
分配金の再投資で個別元本が動くことには、何の損得もありません。
毎月分配・再投資はドルコスト平均的?
「毎月分配・再投資はドルコスト平均的な効果があると思うのも間違いでしょうか??」の「ドルコスト平均的な効果」が何を意味するかにもよりますが、言いたいことは何となくわかります。
しかし、残念ながらこれも勘違いです。
最後に
自分は毎月分配型をやってる人が嫌いなわけではありません。
証券業界全体から見ると、そうやって手数料を落としてくれる人の存在は必要なのでしょう。
ただ、こんな駄ブログに指を運んでくださった皆さんの中に毎月分配型をやってる人がいるとするのなら、ホントにそれでいいんですかと問いかけたいのです。
吊ら男さん、横槍入れてすみません…