分配金再投資で口数が増えるとお得?

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ここでも同じようなことを書いてます。
おさらい
元本払戻しを再投資し続け、それ以外の動きはないものとします。200円の元本払戻しが25回出て、基準価額が5,000円下がりました。
再投資なので評価額(面積)は変わらず横長になり、口数は200万口になります。
右の図(分配型)から基準価額が5,000円増えたら大幅な利益(2倍)になりますが、左の図(無分配)からだと基準価額が5,000円増えても150万円にしかなりません。
しかし、この比較はおかしいですよね?
基準価額が右の図(分配型)は5,000円→10,000円で2倍、左の図(無分配)は10,000円→15,000円で1.5倍にしかならないからこういう結果になるだけです。
というものでした。
しかし、この説明ではわかりにくい方もいらっしゃったみたいなので、違う説明を考えました。
運用益が出て、資産が2倍に増えたとします。
無分配だと口数は100万口のままだから、基準価額は10,000円上がります。
しかし、分配金再投資して200万口になってる毎月分配型は5,000円しか上がりません。
つまり、「分配金を再投資して口数が増えると、基準価額が上がった時の影響度が高くなります。」は、基準価額が同じように上がるものとしてるところが、おかしいのです。
余計わかりにくくなったかな…
毎月分配型は暴落に強い?
「インデックスで積み立てたものが暴落で大損している人みているので、定期的に利益確定できる毎月分配型をメインにしています。」
以前にも取り上げましたが、実際に当ブログにいただいたコメントです。
毎月分配型は暴落に強いと言いたいんでしょうけど、確かに分配金を受け取っている分、相場の影響を受けにくくなっているのかもしれません。
しかし、これは「大損したくないので投資金額を小さくしている」のと同じです。
毎月分配型を選択する前に、違ったリスクコントロールのやり方があるのではないでしょうか?
また、自動的に利益確定できるのは毎月分配型の特徴かもしれませんが、分配金が元本払戻しのこともありますし、やろうと思えば無分配型でも手動でできます。
毎月分配型で儲かってます!
これは、毎月分配型愛好家の方が行き詰った時によく使うフレーズですが、そもそも毎月分配型では儲けられないとは言ってません。
もし分配金が出てなければ、もっと儲かってたかもしれませんよ…
最後に
毎月分配型はその仕組み(デザイン?)がすばらしいので、個人投資家から人気があります。
高コストであることも多いので、これが売れ筋であった方が証券業界のためにはいいのでしょう。
毎月分配型が売れても自分は痛くも痒くもありませんし、むしろ歓迎すべきなのかもしれません。
しかし、個人ブログ等で、毎月分配型の仕組みを明らかに誤解して発信してる人を見ると、そうじゃないよと黙ってられなくなりますし、せめて当ブログに辿り着かれた皆さんにだけでも、騙されてませんよねと問いかけたいのです。
またまた余計なお世話でしたかね?
(追記)