普通分配編
そして今回は、分配金が普通分配で、税金まで含めた場合のシミュレーションです。

毎月、基準価額が200円上がり、分配金は200円出るものとします。
これは普通分配なので、税金(簡便に20%とする)が引かれたあと再投資されます。
これを3年間続けると、下のようなグラフになります。

どうです?
口数の増加が効いて、税金が引かれても複利効果がありそうですよね。
なーんて、本気で思っている人はいないですか?
毎月+2.0%の成績をあげているんだから、複利が効くのは当たり前ですよね…
これは口数が増加していることによるわけではありません。
試しに、これが口数が増えない無分配だったとしたらどうなるか、グラフを重ねてみました。

(無分配の方も、利益に20%の税金を課しています。)
比べてみると、税金を先払いする分、むしろ毎月分配型の方が負けています。
これで、普通分配金による税金先払いがいかに非効率かということもわかりますね。
元データはこちらです(ピンクの枠をグラフにしてます)↓

まとめ
言いたいことはただ1つ、「このシミュレーションで、分配金の再投資による口数の増加が複利効果を生むというのは間違いである」です。
この場合の複利は、毎月+2.0%になるという設定によるものです。
あるところで、これと同じようなシミュレーションで誤った結論を出していたので、今回もしつこく検証してみました。
自戒の念を込めて…
おまけ
実際はこんな右肩上がりになんてならないよな…と考えていたら、最近似たようなチャートを当ブログでもアップしていたことを思い出しました。
↓

「ひふみプラス」です。
これも、分配金なんて出さずに、じっくり運用してほしいものです。