分配金の再投資による口数の増加が複利効果を生むか?元本払戻編(Feb.2014)
分配金再投資による口数の増加が複利効果を生むか?
当ブログに指を運んでくださった方にだけでも、「ほんとに毎月分配型でいいんですか?」と問いかける余計なお世話シリーズ!
「分配金再投資による口数の増加が複利効果を生むか?」について考えます。
今回は、分配金が元本払戻しの場合です。
基準価額が1万円の時に1万円投資して、ずっと200円ずつ分配金が出るとします。
(相場は動かないものとしますが、分配金のたびに200円ずつ基準価額は下がります。)

これを3年(36回)繰り返した時の口数をグラフにすると、下のようになります。
結果

どうです?
複利が効いてそうですよね?
ここで、元データを表にしました↓

3年後には分配金額も大きくなってます。
ですが、一番右の「評価額」をよく見てください。
見事に、1万円のままです。
当たり前ですよね?
横長になっていくだけで、面積(評価額)が変わるわけではありません。
口数が複利的に大きくなるから、評価額も増えていると錯覚する、典型的な勘違いです。
これでもまだ、分配金を再投資して口数が増えることを複利効果と呼びますか?
ちなみに、この分配金が普通分配であると仮定する場合は、基準価額が上がっているので必然的に複利が効いてきます。
それが分配金のおかげではないことは、こちらでも書きました。
↓
この時は税金を考慮しませんでしたが、次回は、普通分配金に対する税金の先払いがいかに非効率かについて、シミュレーションしてみます。
この記事に関するツイートはコチラまで。
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当記事は、2014年02月22日のものです。
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