下の図を見てください
(a)ここで、現在の評価額が100万円であるとします。
(b)100円の分配が出ました。下の計算式の通り1万円の分配金です。

あえて買値(平均取得)は書いてませんが、もしこれが普通分配なら税金が引かれます。
とりあえず元本払戻しだとして、1万円そのまま再投資したのが(c)の図です。
(c)下の計算式の通り10101口の再分配になります。
(d)再投資されると横長になりますが、評価額は同じ100万円です。

やってることは、ATMでお金をおろして、また預けなおしてるのと同じですよね?
毎月分配型を好きな人は、分配金の分だけ基準価額が下がるということを知らないんですかね?
もしこれが普通分配なら、お金をおろして税金が引かれてからまた預けなおしていることになるので、これをありがたがるのは余計に意味がわかりません。
(ただし、普通分配が出るということは利益が出ているということです。)
分配金再投資によって口数が増えていく?
そして、ここからがよく誤解されるところ。
「口数が増えているじゃないか!分配金も増えていくぞ!」
本当でしょうか?結論から言うと、本当です。
下の図を見てください。
(e)また100円の分配金でしたが、前回より口数が増えているので、今回は10,101円の分配になり増えてます!確かに、このままいけば分配される口数はどんどん大きくなります。

では何が誤解かと言うと、評価額が増えているわけではないということです。
(f)再投資されると989,899+10,101=100万円でやっぱり変わってません。
口数が増えて横長になっているので分配金額は増えますが、基準価額(高さ)もそれと同じだけ下がっているので、結局は資産を取り崩しているだけです。
最後に
こんな場末のマイナーブログに辿り着かれるような方々には、言うまでもないことでしたかね?
ですが、前出のコメント欄では、『理屈は私は理解しているつもりです。でも実際やっていると「これがちがうんだなあ・・・」』というお返事をいただきました。
もちろん、毎月分配型では儲からないと言っているわけではないので、「自分は儲かっている」という反論はご勘弁ください。
ただ、分配金の再投資とはこういう行為なんだということが言いたかったのです。
うまく伝わったでしょうか…