
(感想)
すでにこれだけ税金を引かれてますが、最終的にこれは返ってくるのか?
しかもこんなに信託報酬が高くて勝機はあるのか?
もちろん、どんなに高コストで非効率であったとしても、売買のタイミングさえ上手くいけば「儲ける」ことができます。
それができると思っている人達は、コストがどうだのそんなセコイことは考えないんでしょう…
持ってみるのも一つの勉強です。
↑
この中で「分配金だけで元が取れたファンド」を探したところ、フィデリティ・ハイ・イールド・ボンドAコースが見つかりました。
このファンドは購入手数料(上限・税込)が3.15%と高く、普通分配には税金もかかるので実際にはもう少し先になるかもしれませんが、ファンド設定当初に投資したままほったらかしにしている人は、16年後の今年には分配金だけで元を取ったことになります。
最近、この記事を書かれた夢見る父さんさんからは、コメント欄でこのファンドを紹介してもらいました。
↓
野村 米国ハイ・イールド債券(レアル)毎月

青線は分配金受取、モーニングスターより
18,773-7,873=10,900(円)の分配 > 10,000円
これなら、購入手数料と普通分配の税金まで考えても、この短期間で元を取っていそうです。
すごいですね!
あとは、減ろうが無くなろうが損にならない夢のような状態です。
しょうずいわゆるあずきさん(とおりすがり?)からは、途中からの投資なら分配金だけで元を取っているファンドとして、日興・AMPグローバルREITF毎月A(H無)を教えてもらいました。
自分には「設定来から投資をしてないと分配金だけで元なんか取れない」という頭があったので、これはすごく意外でした。
まず、設定来から今現在まで9年9カ月投資をした場合はこちら
↓
<2004年設定時、基準価額1万円の時に投資>

青線は分配金受取、モーニングスターより
13,773-4,513=9,260円分配 < 10,000円
これでは元は取ってません。
次に、途中の2009年から今現在まで4年8カ月投資した場合がこちら。
↓
<2009年3月6日、基準価額3,508円の時に投資>

青線は分配金受取、モーニングスターより
8,349-4,459=3,890円分配 > 3,508円
これは元を取れてます。
基準価額が下がっているところから投資をした方が口数が多いので、分配金も多く元が取りやすいという面白い結果になりました。
ただし、基準価額が下がっているところから投資をした方が「分配金が多いからお得」と言いたいわけではなく、そのほうが「分配金だけで元が取りやすい」というだけのことです。
(もちろん、基準価額が下がっているところから投資をした方がお得ですが、それは分配金のおかげではありません。)
簡単に言うと、10,000円の中から100円ずつ返してもらうのより、3,000円の中から100円ずつ返してもらう方が早く終わるというだけのことです。
そもそも分配金は、投資したお金(基準価額)を削って返してもらっているだけで、それ自体はお得なことではないので誤解なきように。
基準価額が下がりすぎたら、減配や、その先には繰上償還なんてことになるのかもしれません。
おまけの方が長くなってしまいました…