メリットとデメリット
NISAを語る上で必ず取り上げられるのがそのメリットとデメリット。
メリットは、もちろん配当・分配金、売却益が非課税になることですが、非課税期間には下のイメージの通り「限り」があるために、デメリットとなってしまう場合もあります。

(日興アセットマネジメントさんホームページよりshimoさんが引用したものを引用)
100万円投資したとします
(a)~(e)の5つのケースについて考えます。
期間内(口座を開設した年から5年間)に売却。
(a)120万円で売却
20万円の利益は非課税で受けられる。
(b)80万円で売却
損益の-20万円は損益通算できない。
期間満了時に売却せず、新たなNISA枠内に引き継ぎもせずに、特定口座に戻した場合。もしくは期限切れで引き継げなかった場合。(期間満了時の時価が新たな取得価格となります。)
(c)期間満了時に130万円になり、その後140万円で売却。
利益は40万円だが、課税対象は10万円だけ。
(d)期間満了時に80万円になり、その後110万円で売却。
利益は10万円だが、課税対象は30万円になる。
(e)期間満了時に80万円になり、その後90万円で売却。
損益は-10万円なのに、課税対象は10万円になる。
(a、c)がまさにNISAを利用するメリットで、売却益の全てもしくは一部が非課税になります。
(b)はデメリットですが、他でその損失を補う利益が出てない場合は関係ありません。
(d、e)は、余計な税金を払うことになり、ホントに勘弁です!
(b、d、e)のような場合を考えて、いっそのことNISA口座を『作らない』と考える人もいるかもしれないので、あえてこの選択肢を1番最初に挙げてみました。
このデメリットについて
相互リンクさせてもらっているブロガーの皆さんも、既に言及されています。
shimoさんは、このようなデメリットをなくすために、本制度が時限措置ではなく恒久化されることが不可欠だとおっしゃってます。たしかに、それで問題は解決です。
そして、rennyさんは、非課税期間の恒久化を実現させるために、NISAを「利用する」ことによってドンドン盛り上げていこうという前向きなエントリーを書かれています。
自分も賛成です!しかし、その発信力はさすがです。
とよぴ~さんは、みんなの想いをまとめて金融庁と財務省に届けてくださいました。このように整理されてしまっては、自分のエントリーなんてもはや読む必要ありません…
結語
というわけで、この制度自体がいい方向に変わってくれることを願いつつ、この弱小ブログなりの方針は「とりあえず使ってみる」です。
まぁなんだかんだ言っても来年はこのネタで盛り上がることでしょうから、こんな成績を公開しているだけのブロガーが、このネタをみすみす見逃すわけがないんですけどね…
次回からは、具体的な銘柄名も挙げて考えていきます。