購入手数料をグラフと計算に含めてみました。
今回は、楽天とフィデリティ証券の1.05%(最安)で計算しました。
売却手数料はかかりません。
毎月分配が支払われたあとに、その基準価額で積み立てたことにしました。
ただし、モーニングスターの過去のデータから分配日の基準価額だけを抽出するのは面倒であるため、月末の基準価額を分配日の基準価額として代用してます。
また、月のうちの1点しかプロットしてないため、実際の損益とは誤差があります。
(ケース1)まずは、2004年7月から毎月2万円ずつ180万円積み立てた場合です。


基準価額が下落していますが、個別元本も減っているのでそれほど大きな損失にはなっていません。
これは積み立て(ドルコスト平均法)の効果だといえると思います。
(もちろん特別分配でも個別元本は減りますが、基準価額も同じだけ下がっているのでそれは得しているわけではありません。)
最初の3年で普通分配を98,590円積み上げますが、最終的には含み損を-399,268円抱えて総損益は-319,578円です。
でもこの下落相場では仕方ないですね…
(ケース2)次に、2007年1月から毎月3万円ずつ180万円積み立てた場合です。


右肩下がりに基準価額が下落しているので大損しそうな気がしますが、意外と(ケース1)よりも損失は小さいです。
これは、下落したときにまだ積み立て額が少なかったので、個別元本の減りが早かったからであるといえます。
これも、積み立て(ドルコスト平均法)の効果でしょうか?
(ケース3)では、逆に有利な条件で、2009年1月から毎月5万円ずつ180万円積み立てた場合です。


このケースではしばらく総損益はプラスで推移しますが、最終的なこの基準価額では総損益はマイナスです…
やはり、無分配型と同じで毎月分配型も売却時の基準価額に大きく左右されますね。
(ケース4)最後に、2009年1月に一括で180万円投資した場合です。


これならなんとかプラスですが、言うまでもなくこれは結果論です。
(所感)
毎月分配型でもドルコスト平均法は有効ですね。
(ケース4)のような結果論は別にして、基準価額がここまで下がっては、(現時点では)なかなか含み益を持っている人は少ないのではないかと思います。
モーニングスターには「無理な分配を行っている懸念はない」と書いてありますが、4,000円台の基準価額から毎月80~100円の分配金を出すことが物理的に無理はないんですかね?
自分にはまだその仕組みがよくわかりません。