全て、普通分配にかかる税金は含めてますが、購入時と売却時にかかる手数料は計算に含んでません。
まずは2004年に2000万円を一括投資した場合です。
購入手数料は、フィデリティ証券で買っても1.73%かかり、346,000円です。
定年された方が退職金でもつぎ込んだとしましょう。

グロソブの時と同じように、途中まで普通分配を積み重ね、2009年頃から特別分配に変わる流れは同じです。
今回もやはり良いときに買っている設定なので、普通分配で利益確定することができて、8年間の総損益は下のグラフのとおり+4,756,726円です。
しかし、-800万円を超える損を出しているときもあります…

ちなみに+4,756,726円は、下のグラフのように2000万円を2.5%で8年間複利運用したときと同じくらいの収益になります。

次に、2008年6月に購入した場合です。

ほとんど特別分配なのでけっこう損してそうな気がしますが、実際には下のとおり、
+1,870,434円の利益です。

これは、
・最終的に基準価額が回復しており含み損が解消されている(+555,556円)。
・特別分配は得でも損でもない(購入手数料分は損だが)。
・普通分配が1,314,879円積み重なっている。
ことなどによります。
しかし、総損益が-1100万円を超える局面があるなんて恐ろしいですね…
そんなこと知らずに特別分配を喜んで受け取る方が幸せかもしれません。
(所感)
普通分配の利益確定のシステム自体は悪いものではないと言えるのではないでしょうか。
また、特別分配が続いても、基準価額(相場)次第ではもちろん取り返せることもあります。
さすが、リターンランキング1位というところなんでしょうかね?
しかし、配当利回りは過去のものだし、無理して分配金を出すことがいいことだとは思わないので、普段は見ていません。