2000年1月に投資したら
まずは、2000年1月に貯金2000万円を一括投資し、去年まで12年間分配金を受け取ったとします。
(ネット証券で買えばノーロードですが、そうでなければ購入手数料は1.575%で315,000円です。ネット証券で買わないと損ですね…)

基準価額が安い時に購入しているので(そういう設定にしたので)、2009年頃までの分配は普通分配になり、利益確定できています。
そのあとは基準価額の下落に伴って普通分配が特別分配に変わりますが、その分配の違いを理解している人の口座にも、理解していない幸せな人の口座にも、毎月81,911円~163,823円が年金のように振り込まれ、12年で合計14,571,468円になります。
最後は含み損が-1,840,273円に膨らみますが、利益確定して積み上げた普通分配が大きいので、12年間の総損益は下のグラフのとおり+7,699,113円です。

すばらしいですよね!
毎月分配型に人気が集まるのもわかります…
2006年1月に投資したら
次に、2006年1月に2000万円投資した場合です。

最初の2年は順調に普通分配を重ねて最大+2,059,176円の利益が出ますが、そのあとは下がる一方。

毎月分配型の問題になる点は、この下落相場でも毎月87,391円の分配金を受け取れるので、普通分配と特別分配の違いを理解せず値動きもチェックしてない人は、年金か利子のようなつもりで分配金を受け取りながら、6年後の2012年には-3,340,824円の含み損を抱え、1,710,112円の普通分配を差し引いても-1,630,712円の損をしていることに気づかないかもしれないことにあるのかもしれません。
こんなことなら、2000万円をタンスに入れてそこから取り崩したほうがまだマシですよね…