
(a)
基準価額10,000円のときに100万円分(100万口)購入したとします。
(b)
基準価額が同じく10,000円のときに分配が100円出たとします。
分配前に、基準価額=個別元本なので、分配はすべて特別分配で税金がかからず、
100円×100万口÷10000=10,000円になります。
分配後は基準価額も個別元本も9,900円に下がります。
(a)で100万円の評価があったものが、(b)では99万円の評価と1万円のキャッシュになっているので、この時点では、特別分配を出すことは損でも得でもないと言えます。
もちろん、どちらも評価損益は±0のままです。
ここで、続きを下の図に表しました。

特別分配は元本からの取り崩しなので、おのずと個別元本が小さくなります。
(b´)をみてもわかるように、特別分配の結果、基準価額が9,900円のときに99万円投資したのと同じことになります。
元本を返されることにより、あたかも99万円だけしか投資してないかのようなことになるので、損失を限定しているということになりますかね?
特別分配しか出ていなくても、それは損失を確定しているわけではありません。
自分の頭の中を整理するために書かせていただきました。